第38回集いの様子
- 2018/12/03
- 16:40
2018年12月1日、自然科学カフェの集い(第38回)を東京都港区の機械振興会館で開催しました。テーマは、「新しい1キログラムの測り方」という、11月の国際度量衡総会で決議されたばかりの、国際単位系の質量の定義を中心とする歴史的な変更に関するタイムリーでとても興味深いものでした。話し手は、国際度量衡委員であり、この歴史的変更の当事者でもある産業技術総合研究所計量標準総合センター長の臼田孝さんでした。
臼田さんは冒頭で、国際度量衡総会の決議の様子をビデオで紹介してくれました。当カフェ参加者の方々は総会の熱気を臨場感を持って感じることができました。そして、メートル法の発足と歴史的経緯について話が進みました。特に長さの定義がメートル原器から光速度に基づくものに変更される過程は、先人の苦労とともに科学の進展が単位の世界を変えてきたことを実感させられました。そしていよいよ今回の変更の中心である質量(単位はキログラム)の測り方の変更について解説されました。プランク定数を精密に測定しこれに基づいて質量が定義されることが決まったということで、量子力学や相対性理論などの科学の発展が国際単位系に大きく影響したことが分かりました。さらに物理定数に基づく単位系の普遍性とともにこれを利用するための技術力の必要性も理解することができました。
臼田さんは話の途中でも参加者からの質問に一つひとつ丁寧に答えてくれました。さらに、会場の一角に設定したテーブルに話し手と参加者が集まり、ドリンクやお茶菓子を楽しみながら、総合質疑やざっくばらんな意見交換が続きました。話し手と参加者との距離が近いサイエンスカフェの特長が発揮できたと思います。自然科学の進展とともに国際単位系の定義が変遷してきた過去と現在、さらに未来までにも思いを馳せた土曜日の午後の貴重なひとときでした。
臼田さんは冒頭で、国際度量衡総会の決議の様子をビデオで紹介してくれました。当カフェ参加者の方々は総会の熱気を臨場感を持って感じることができました。そして、メートル法の発足と歴史的経緯について話が進みました。特に長さの定義がメートル原器から光速度に基づくものに変更される過程は、先人の苦労とともに科学の進展が単位の世界を変えてきたことを実感させられました。そしていよいよ今回の変更の中心である質量(単位はキログラム)の測り方の変更について解説されました。プランク定数を精密に測定しこれに基づいて質量が定義されることが決まったということで、量子力学や相対性理論などの科学の発展が国際単位系に大きく影響したことが分かりました。さらに物理定数に基づく単位系の普遍性とともにこれを利用するための技術力の必要性も理解することができました。
臼田さんは話の途中でも参加者からの質問に一つひとつ丁寧に答えてくれました。さらに、会場の一角に設定したテーブルに話し手と参加者が集まり、ドリンクやお茶菓子を楽しみながら、総合質疑やざっくばらんな意見交換が続きました。話し手と参加者との距離が近いサイエンスカフェの特長が発揮できたと思います。自然科学の進展とともに国際単位系の定義が変遷してきた過去と現在、さらに未来までにも思いを馳せた土曜日の午後の貴重なひとときでした。
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