第36回集いの様子
- 2018/09/23
- 15:38
2018年9月22日、自然科学カフェの集い(第36回)を東京都新宿区の新宿文化センターで開催しました。テーマは、「最近の太陽活動のご様子は?」という天文分野の身近でとても興味深いものでした。話し手は、国立天文台で長年太陽の観測・研究に携わってきた矢治健太郎さんでした。矢治さんは、まず参加者にとって太陽はどのような星かという質問を投げかけました。そして、太陽に関する基本的なこと(直径、質量、密度、明るさ、温度など)を対話形式で解説してくれました。次に昨年アメリカ大陸を横断する経路で見られた日蝕について画像を示しながら話をし、近い将来日本で見ることのできる日蝕の時期や場所を教えてくれました。さらに今回の話の中心である太陽の黒点について、最近のデータや過去のデータを示しながら分かりやすく説明してくれました。参加者は黒点に伴って起こる太陽表面のフレア(爆発)の動画をみながらそのダイナミズムに驚きました。さらに太陽に関する最大の謎の一つであるコロナが数百万度もの高温になる現象について話が及び、参加者は熱心に話に聴き入りました。日本の太陽観測衛星ひのでのデータや三鷹の国立天文台の観測装置によるデータが動画や画像で示されて視覚的に理解することができました。
参加者からはそれぞれに関心のある事項について活発に質問が出され、矢治さんは一つひとつ熱心に答えてくれました。総合質疑の時間では、お茶菓子やドリンクを楽しみながら、さらに途切れなく質疑応答が続きました。話し手が対話型で話を進め、参加者も活発に質問をするという、科学者と一般市民の距離が近いサイエンスカフェならではの長所が発揮できたと思います。夕方の柔らかい陽ざしが入る部屋の中で、その陽ざしのみなもとについて思いを馳せる秋の午後でした。
参加者からはそれぞれに関心のある事項について活発に質問が出され、矢治さんは一つひとつ熱心に答えてくれました。総合質疑の時間では、お茶菓子やドリンクを楽しみながら、さらに途切れなく質疑応答が続きました。話し手が対話型で話を進め、参加者も活発に質問をするという、科学者と一般市民の距離が近いサイエンスカフェならではの長所が発揮できたと思います。夕方の柔らかい陽ざしが入る部屋の中で、その陽ざしのみなもとについて思いを馳せる秋の午後でした。
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